RC・鉄骨のアパート・マンションの外壁塗装の費用(1棟の総額と時期の目安)
延べ面積と、築年(または前回の外壁塗装の年)を動かすと、外壁塗装1回分の総額の幅・次の時期・年あたりの積立の目安がその場で変わります。対象はRC・SRC・鉄骨造の塗装仕上げの外壁で、木造(サイディング外壁が主)の建物は含みません。
㎡単価の確度 E 推定 見積でも実測でもない推定です。 周期の確度 B 公的統計 試算結果 E 推定 当サイトの計算です。
計算の詳細
入力欄の説明
(2項目)
- 延べ面積
- 各階の床面積の合計(5階建てなら建築面積のおおむね5倍。建築確認申請書・登記事項証明書で確認できます)。外壁の実面積ではありません(開口部・形状・階高で変わります)。初期値は代表例の800㎡です。分からないまま代表例の値で読むと、金額は実際と大きくずれます。
スライダーの範囲: 100〜8000㎡ - 築年、または前回の外壁塗装の年
- 次の外壁塗装の時期を数える起点です。まだ一度も外壁塗装をしていないなら建物の完成した年、したことがあるならその工事の年に合わせてください。外壁塗装より軽い部分的な補修だけをした年は、起点にしません。初期値は代表例の10年前です。
スライダーの範囲: 今年から60年前〜今年
計算式
(5本)
このページが使っている式は以下がすべてです。ここに書いていない補正はしていません。
| 項目 | 式 | 確度 |
|---|---|---|
| 1回分の総額 | 延べ面積 × ㎡単価(0.35〜0.7万円) 低い側=延べ面積 × 0.35万円、高い側=延べ面積 × 0.7万円。㎡単価は延べ面積で割った値なので、掛けるのも延べ面積です。 |
E 推定 |
| 次の外壁塗装の時期 | 起点の年 + 周期(12〜15年) 周期は費用を掛ける周期です。幅で示されているので、時期も1つの年ではなく幅で出します。 |
E 推定 |
| 年あたりの積立の目安 | 総額 ÷ 周期 低い側=総額の低い側 ÷ 周期の長い側(15年)、高い側=総額の高い側 ÷ 周期の短い側(12年)。「安い工事が遅く来る」〜「高い工事が早く来る」の幅です。次の工事までの残り年数で割った額ではありません。 |
E 推定 |
| 除去・塗装の時期の目安(1回目) | 起点の年 + 除去・塗装の周期(24〜30年) 除去・塗装の回だけの費用はデータを持っていないため、時期だけを出し、総額にも年あたりの積立にも入れていません。費用の元にした統計に工事の範囲が書かれておらず、その回の費用を別に取り出せないためです。この回は1回分の総額より大きくなる可能性があります。 |
E 推定 |
| 表示の丸め | 計算は万円のまま行い、丸めるのは表示の直前だけ(整数万円。0.5万円未満は「1万円未満」) 中間の結果を丸めて次の計算に使っていません。 |
E 推定 |
試算結果は、元データの確度に関わらず当サイトの計算による推定(E)です。
この金額の前提
対象の設備
外壁塗装 — 躯体(コンクリート・モルタル等)の塗装仕上げの塗り替え。屋上防水と同じ年に大規模修繕の山を作りやすく、足場を共用できるかが論点になる。
対象の構造: RC・SRC・S
当てはまる建物(有無の確認)
外壁が塗装仕上げであることが前提です。タイル張り・打放しコンクリートなど、塗装を必要としない仕上げの部分にはそのまま当てはまりません(ガイドラインでは「タイル張補修」など別の工事区分になります)。外壁の仕上げの種類は、設計図書または管理会社で確認してください。木造(サイディング仕上げが主)は工程そのものが異なるため、対象に含めていません。
㎡単価 E 推定
延べ面積1㎡あたり 0.35〜0.7万円(確認日 2026-09-14)
費用に含まれる範囲
外壁塗装等工事のうち塗り仕上げ工事の工事費を、住宅部分の延べ面積で割った㎡単価です。賃貸の外壁はタイルより塗り仕上げが主なため、原典で別に集計されているタイル工事は混ぜていません。分譲マンションの共用部の統計を一棟賃貸に当てはめた推定で、見積でも実測でもありません。原典の工事費が直接工事費だけなのか、共通仮設費・現場管理費・一般管理費・消費税を含むのかは、原典に記載が無く確認できませんでした。足場を屋上防水などの他の工事と共用したかどうかも、原典では分かれていません。古い塗膜を落とすか・下地をどこまで直すかといった工事の範囲も、原典には書かれていません。このため、この金額を大規模修繕1回分の工事費として扱い、12〜15年ごとに同じ幅で掛けています。
費用について
見積でも実測でもなく、公的統計を当てはめた推定(確度E)です。①母集団は分譲マンションの共用部(住宅金融支援機構の共用部分リフォーム融資を利用した案件のうち、外壁塗装等工事の塗り仕上げ工事228件)で、一棟賃貸の統計ではありません。この228件は築30年以上の建物が約4分の3を占め、単価は何回目の大規模修繕かで分けて示されていません。②一棟賃貸とは発注の仕方が違うため、ずれがあります。分譲側は設計監理方式で、設計コンサルタント費・工事監理費や諸経費が乗る分だけ高く出る方向に働きます。一方、原典では戸数が多いほど㎡単価が下がる傾向があり(最小の戸数帯と最大の戸数帯で3倍近い開きがあります)、母集団は総戸数20〜29戸が最も多く、50戸以下の小規模〜中規模が多数を占めます。対象の建物がこれより戸数が少なければ、実際の単価は統計より高く出る側に寄ります。2つが逆向きに働くため、どちらへどれだけずれるかはこの資料からは決まらず、「◯%高い」のような補正はしていません。③価格は2019年時点です。原典は2013〜2018年の案件を物価係数で2019年の価格に直し、さらに都道府県別の地域係数で全国平均に直しています。都市部の物件は地域係数の分だけ高く出ます。国土交通省「公共工事設計労務単価」は毎年3月に改定され、近年は毎年上昇が続いています。上げ幅が大きい年は、この幅が古くなっていないかを確かめてください。④分母は延べ面積です。屋上防水の単価は分母が建築面積で、5階建てならこの2つは5倍違います。このツールは「延べ面積」の入力欄の値だけを掛けます。延べ面積の初期値は代表例の面積です。実際の建物の値に合わせてください(代表例のままだと、面積に比例する金額は実際と大きくずれます)。延べ面積は外壁の実面積ではありません(開口部・形状・階高で変わります)。原典自身が延べ面積で割った単価なので分母は原典どおりですが、面積に比例させた金額は桁をつかむためのもので、実際の数量は見積の内訳書(数量拾い)でしか決まりません。⑤見積や実測が取れ次第、この推定を置き換えます。見積を比べるときは、面積・足場の有無(他の工事と共用するか)・下地補修の範囲(古い塗膜を落とすかどうか)をそろえてください。
周期(外壁塗装) B 公的統計
12〜15年
費用を掛ける周期は、実際の大規模修繕の間隔に合わせて12〜15年にしています。国交省の実態調査では、分譲マンションの大規模修繕の周期は13年が最も多く、全体の約7割が12〜15年です(回数別の平均は1回目15.6年・2回目14.0年・3回目12.9年)。国交省のガイドラインも、外壁の塗替(高圧水洗のうえ下地処理をして塗る工事)を12〜15年としています。費用の幅は大規模修繕1回分の工事費の統計から取っているので、この周期ごとに同じ幅の費用が来るものとして計算しています。出典はどちらも分譲マンションの資料のため、一棟賃貸にそのまま当てはまるとは限りません。周期のおおよその目安として使っています。
除去・塗装の時期の目安(費用なし) B 公的統計
24〜30年
国交省のガイドラインは、古い塗膜を落として下地から作り直す「除去・塗装」を24〜30年としています。ここでは時期の目安として出しているだけで、その回の費用は別に持っていません。費用の元にした統計には、古い塗膜を落とすか・下地をどこまで直すかといった工事の範囲が書かれていないためです。除去・塗装になる回は、1回分の費用の幅より大きくなる可能性があります。
他の設備も含めた全体の年表
このページは外壁塗装1件だけの試算です。建物にはほかにも更新の時期が来る設備があり、 同じ年に重なると足場の共用などで金額が変わります。他の設備も含めて、どの年に何が来るかを並べるときは 修繕CAPEXジェネレータ(設備更新の時系列)を使ってください。
出典と確度
(4件:B 3・E 1)
| 項目 | 出典 | 出典のどこか | 日付 |
|---|---|---|---|
| 周期(外壁塗装) B 公的統計 | 国土交通省「令和3年度マンション大規模修繕工事に関する実態調査」 B 公的統計 | 本体PDF 001619430.pdf の11頁(紙面のノンブル10)「④マンション大規模修繕工事の平均修繕周期」 (648件。「13年」が最も多く、全体の約7割が12〜15年周期)と、12頁(紙面11) 「⑤マンション大規模修繕工事の回数と修繕周期」(平均修繕周期 1回目15.6年・2回目14.0年・3回目12.9年) | 更新日 2026-10-11 |
| 周期(外壁塗装) B 公的統計 | 国土交通省「長期修繕計画標準様式、長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント」 B 公的統計 | 「修繕周期の例(標準様式第3-2号記載例の修繕周期(参考)から)」 ガイドラインコメント 84頁(本体PDF 001747006.pdf の95頁目) Ⅱ 4 外壁塗装等 ②外壁塗装(雨掛かり部分)・③外壁塗装(非雨掛かり部分)/ 工事区分「塗替」(12~15年、両区分とも同一の年数)。工法は様式第3-2号の記載例 (本体PDFの122頁目・紙面111)で「高圧水洗の上、下地処理、アクリルシリコン樹脂塗材」 | 更新日 2026-10-11 |
| 除去・塗装の時期の目安(費用なし) B 公的統計 | 国土交通省「長期修繕計画標準様式、長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント」 B 公的統計 | 同上 84頁 Ⅱ 4 外壁塗装等 ②③外壁塗装/工事区分「除去・塗装」(24~30年、両区分とも同一の年数)。 工法は様式第3-2号の記載例(本体PDFの122頁目・紙面111)で「既存塗膜除去、アクリルシリコン樹脂塗材」 | 更新日 2026-10-11 |
| 費用(㎡単価) E 推定 | 住宅金融支援機構「機構共用部分リフォーム融資利用マンションにおける大規模修繕工事費の分析結果[2013~2018年融資利用案件]」 B 公的統計 | 本体PDF 400353766.pdf の10頁(紙面のノンブルも10)「外壁塗装等工事(塗り仕上げ工事)」の 【図5-7】延べ面積当たりの単価(n=228)に添えられた四分位値(25%/50%/75%)の表。 同頁の【図5-10】総戸数×単価(n=228)に、戸数が多いほど㎡単価が下がる傾向が示されている。 タイル工事は9頁に別の節・別の四分位値で示されており、そちらは引いていない。 | 確認日 2026-09-14 |
項目のバッジはその値の確度、出典のバッジはその出典の確度です。項目の確度が出典の確度より弱いのは、出典の資料を前提の違う対象(たとえば分譲マンションの資料を一棟賃貸)へ当てはめているためです。費用の「確認日」は最後にその金額を確かめた日で、ページの更新日とは別です。
免責
このページの計算結果は概算の目安であり、税務・法務・投資の助言ではありません。 実際の工事の時期は建物ごとの劣化状況で決まり、金額は数量・仕様・足場をほかの工事と共用するかどうかで動きます。いずれも現地の診断と複数社の見積でしか確定しません。 実行の前に、必ずご自身で窓口へ確認してください。 当サイトはこのページを利用した結果について責任を負いません(免責事項)。