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充電器の追加と契約電力の確認リスト

最終更新: 2026-10-17 / 運営: 大家のそろばん

一棟オーナー向け。EV充電器を足すと最大需要電力(デマンド)が上がり、契約電力の見直しと 基本料金の上昇につながることがあります。発注の前に何を電力会社へ照会するかを並べたチェックリストです。

全26項目:必須15件・注意11件・参考0件 確度: A 公式一次 13件・D 実測1件 4件・E 推定 9件(弱いものは行に印)

最初に確認
  1. 契約種別と契約電力を確認する
  2. 契約電力の決まり方が実測か容量かを確認する
  3. 全口が同時に動くときの合計出力を出す

1. いまの契約を把握する

契約電力がどう決まるか(検針のたびに実測した最大需要電力で決まるのか、設備の容量から決まるのか)は、 契約している電力会社と料金メニューによって異なります。くわしく

当サイトは決まり方そのものを書き写さず、 自分の契約でどうなっているかを確認する形にしています。

  • くわしく

    契約の種別(低圧か高圧か)と契約電力の値を、検針票または電気需給契約書で確認する

    なぜ: ここが分からないまま見積を取ると、充電器の値段だけを比べて基本料金の変化を見落とします。

    出典: 電力会社(契約電力・デマンド管理の相談窓口) A 公式一次

  • くわしく

    自分の契約で契約電力がどう決まるのか(実際に使った最大需要電力で決まる方式か、設備の容量で決まる方式か)を電力会社に確認する

    なぜ: 決まり方によって、一度だけ大きく使った月がその後の基本料金に効き続けるかどうかが変わります。

    出典: 電力会社(契約電力・デマンド管理の相談窓口) A 公式一次

  • くわしく

    過去12か月分の最大需要電力(デマンド)の記録を電力会社から取り寄せる

    なぜ: 直近1か月だけを見ると、季節のピーク(真夏・真冬)を見落とします。

    出典: 電力会社(契約電力・デマンド管理の相談窓口) A 公式一次

  • くわしく

    取り寄せた記録を月別に並べ、契約電力までの余裕がいちばん小さい月を特定する

    なぜ: 充電器が乗るのはこの月の余裕の上です。年平均で見ると足りるように見えてしまいます。

    出典: 当サイトの推定 E 推定

  • くわしく

    共用部・各戸・駐車場のどの契約に充電器をぶら下げるのかを、いまの契約の構成図で確認する

    なぜ: 契約が分かれていれば、上がるのはその契約の基本料金だけです。どこに乗せるかは設計で選べます。

    出典: 一棟賃貸物件の運営記録(当社運営・1件) D 実測1件

2. 充電器を足したときの最大電力を見積もる

  • くわしく

    充電器1口の定格出力と口数から、全口が同時に稼働したときの合計を出す

    なぜ: 見積書には工事費しか載りません。電力の側の数字は自分で出さないと誰も出しません。

    出典: 充電器メーカー・施工業者(機器仕様とデマンド制御の照会窓口) A 公式一次

  • くわしく

    「同時には使われないはず」で割り引かず、全口同時のケースでも試算する

    なぜ: 割り引いた前提で契約電力を決めて、実際に超えた月が出ると、その月の実測値が基本料金に反映されます。

    出典: 当サイトの推定 E 推定

  • くわしく

    充電器側に出力を自動で抑える制御(デマンド制御・充電器同士の電力融通)があるか、上限値を設定できるかを仕様書で確認する

    なぜ: 制御があれば契約電力の見直しを避けられることがあります。ここで結論が反転します。

    出典: 充電器メーカー・施工業者(機器仕様とデマンド制御の照会窓口) A 公式一次

  • くわしく

    制御の上限値を後から変えられるか、変更に費用や業者の作業が要るかを確認する

    なぜ: 入居者が増えて充電の重なりが増えたときに、設定を締められるかどうかで運用が変わります。

    出典: 充電器メーカー・施工業者(機器仕様とデマンド制御の照会窓口) A 公式一次

  • くわしく

    建物側のピーク(エレベーター・ポンプ・空調)と充電のピークが重なる時間帯を確認する

    なぜ: 深夜に充電が集中する運用なら、建物のピークとずれて余裕に収まることがあります。

    出典: 当サイトの推定 E 推定

3. 電力会社へ事前に照会する

見積を取る前ではなく、機器の型番と口数が決まった時点で照会します。くわしく

回答は書面(メールで可)で残します。

  • くわしく

    充電器の定格出力と口数を示して、現在の契約電力のままで足りるかを照会する

    出典: 電力会社(契約電力・デマンド管理の相談窓口) A 公式一次

  • くわしく

    契約電力を見直す場合に基本料金がどう変わるかを、試算の形で示してもらう

    なぜ: 当サイトは電気料金の単価を掲載しません。金額は契約している会社の試算でしか確定しません。

    出典: 電力会社(契約電力・デマンド管理の相談窓口) A 公式一次

  • くわしく

    引込線・引込柱・受電設備の増強が必要になるかを照会する

    なぜ: 増強が必要になると、充電器1口あたりの費用レンジには収まりません。

    出典: 電力会社(契約電力・デマンド管理の相談窓口) A 公式一次

  • くわしく

    増強が必要な場合の工事費負担金の有無と、申込みから工事完了までに要する期間を確認する

    なぜ: 期間は工程に直結します。補助金の交付決定・着工日と噛み合わないと、年度をまたぎます。

    出典: 電力会社(契約電力・デマンド管理の相談窓口) A 公式一次

  • くわしく

    低圧受電から高圧受電に変わる場合、電気工作物の区分が自家用電気工作物になり、保安規程の届出と主任技術者の選任が必要になることを確認する

    なぜ: 電気事業法は事業用電気工作物を設置する者に保安規程の届出(第42条)と主任技術者の選任・届出(第43条)を課しています。充電器の追加が受電方式の変更まで及ぶと、毎年の保安の体制ごと変わります。

    出典: 電気事業法(電気工作物の区分・保安の義務) A 公式一次

  • くわしく

    分電盤・幹線に200Vの専用回路を増やす余裕があるかを、有資格者に現地で確認してもらう

    なぜ: 分電盤・専用回路の工事は電気工事士の作業で、オーナーの自主施工はできません。

    出典: 電気工事士法 A 公式一次

4. 0円設置のときの負担区分

設置費を業者が負担する型では、基本料金の増加分が誰に付くのかが契約書の書き方で決まります。

  • くわしく

    デマンドの上昇による基本料金の増加分を誰が負担するかを、契約書の条文で特定する

    なぜ: 「電気代」の一語に従量料金しか含めていない契約だと、増えた基本料金だけがオーナーに残ります。

    出典: EV充電0円設置サービスの一般的な契約構造(推定) E 推定

  • くわしく

    充電に使う電気の需給契約が、オーナー名義か業者名義かを確認する

    なぜ: 名義によって、契約電力の見直しを申し込む主体も、値上がりの通知先も変わります。

    出典: EV充電0円設置サービスの一般的な契約構造(推定) E 推定

  • くわしく

    業者がデマンド制御の設定をオーナーの同意なく変更できる契約になっていないか確認する

    なぜ: 上限を緩められると、こちらの基本料金が上がります。

    出典: EV充電0円設置サービスの一般的な契約構造(推定) E 推定

  • くわしく

    契約期間の途中で電力会社の料金メニューが変わったときに、増加分をどちらが負担するかを確認する

    出典: EV充電0円設置サービスの一般的な契約構造(推定) E 推定

  • くわしく

    撤去・解約のときに、契約電力を元に戻す手続きを誰が行うかを確認する

    なぜ: 設備を外しても契約電力を下げなければ、基本料金だけが残り続けます。

    出典: EV充電0円設置サービスの一般的な契約構造(推定) E 推定

5. 共用部の電気代と入居者への転嫁

  • くわしく

    充電分の電気を共用部の契約に乗せるのか、駐車場用の契約に分けるのかを決める

    なぜ: 共用部に乗せると、増えた基本料金は共益費で回収する話になります。分ければ駐車場料金の話に収まります。

    出典: 一棟賃貸物件の運営記録(当社運営・1件) D 実測1件

  • くわしく

    共用部に乗せる場合、基本料金の増加分を共益費とEV区画の月額のどちらに反映するかを決める

    なぜ: 充電しない入居者の共益費に転嫁すると、値上げの説明が立ちません。

    出典: 一棟賃貸物件の運営記録(当社運営・1件) D 実測1件

  • くわしく

    既存入居者の共益費に反映するには賃貸借契約の変更が要ることを踏まえ、新規募集分から反映する順序を検討する

    出典: 一棟賃貸物件の運営記録(当社運営・1件) D 実測1件

  • くわしく

    実費(従量)で請求する場合、子メーターの指示値をそのまま請求の根拠にできるかを確認する

    なぜ: 取引または証明のために電力量を計るときは、検定を受けた特定計量器を用いる必要があります。

    出典: 計量法(取引・証明に用いる特定計量器) A 公式一次

  • くわしく

    電気代込みの定額にする場合、想定を超えて使われたときにどこまで持ち出すかの上限を先に決めておく

    なぜ: 定額にすれば計量の論点は消えますが、使われすぎたときの持ち出しは貸主が負います。

    出典: 当サイトの推定 E 推定

印刷してそのままお使いいただけます(すべての節を、全文で印刷します)。金額・料率はこのページに書いていません——年度で変わるためです。

関連するページ

このページに書いていないこと

(3項目)

次の情報は、正確に書けない・すぐ古くなると分かっているので載せていません。

  • 電気料金の基本料金・従量料金の単価(契約種別・料金メニュー・時期で変わるため)
  • 契約電力1kWあたりの金額・工事費負担金の額(電力会社の試算でしか確定しないため)
  • 特定の電力会社の料金メニュー名・特定の充電器の製品名

出典と確度

(8件:A 5・D 1・E 2)
出典種別確度備考確認日
電力会社(契約電力・デマンド管理の相談窓口) 事業者窓口 A 公式一次 充電器の追加が最大使用電力(デマンド)に与える影響、契約電力(低圧・高圧)の見直しの要否、 見直した場合の基本料金の変化は、契約している電力会社に確認する。 2026-09-03
充電器メーカー・施工業者(機器仕様とデマンド制御の照会窓口) 事業者窓口 A 公式一次 充電器1口あたりの定格出力、複数口を同時に使ったときの合計、出力を自動で抑える制御 (デマンド制御・充電器同士の電力融通)の有無と上限値を設定できるかは、機器の仕様書と 施工者の設計で決まる。口頭ではなく書面(メールで可)で回答を残す。 価格の回答はこの窓口の確度に含めない(費用レンジは別の出典で扱う)。 2026-09-06
電気事業法(電気工作物の区分・保安の義務) 法令 A 公式一次 電気工作物は一般用電気工作物・事業用電気工作物(うち小規模事業用電気工作物)・自家用電気工作物に 区分され(第38条)、区分ごとに使用前自己確認・基礎情報の届出・保安規程の届出(第42条・使用の開始前、 自主検査を伴う工事のときはその工事の開始前)・主任技術者の選任と選任/解任の届出(第43条)などの 義務が変わる。太陽電池発電設備では発電設備の出力が区分を分け、受電側では、低圧受電電線路以外の 電線路で構内の外の電気工作物と接続するもの(高圧・特別高圧で受電するもの)が一般用電気工作物から 外れる。区分の境目と義務の内容は法改正で変わるため、着工前に条文と産業保安監督部で確認する。 当サイトは e-Gov 法令検索の法令APIで第38条・第42条・第43条の条文を確認した(2026-09-06 時点)。 2026-09-06
電気工事士法 法令 A 公式一次 200V専用回路の増設・分電盤工事は有資格者の作業。オーナーの自主施工はできない。 2026-09-03
計量法(取引・証明に用いる特定計量器) 法令 A 公式一次 取引または証明のために電力量を計るときは、検定を受けた特定計量器を用いる必要がある。 子メーターの指示値をそのまま請求根拠にする運用が該当するかは、計量行政の窓口で確認する。 2026-09-03
EV充電0円設置サービスの一般的な契約構造(推定) 推定 E 推定 設置費を業者が負担する「0円設置」型サービスは、電気代の負担者・契約電力(デマンド)への 影響・最低契約期間と中途解約の違約金・物件売却時の契約承継や設備撤去費用の扱いが、 提供事業者と契約条件によって大きく異なる。当サイトが一般化した傾向であり、個別の契約書 で必ず確認する必要がある。特定の事業者・サービス名は挙げない。 2026-09-03
一棟賃貸物件の運営記録(当社運営・1件) 実測 D 実測1件 当社が運営する一棟賃貸物件で実際に検討・確認した内容。1件の事例であり一般化できない。 物件が特定できる寸法・請求額・所在地は掲載しない。 2026-09-03
当サイトの推定 推定 E 推定 入力値からの計算・按分・一般化。確定値ではなく、桁と向きを見るためのもの。 2026-09-03

免責

このチェックリストは一般的な進め方の目安であり、税務・法務・投資の助言ではありません。 制度の対象可否・届出の要否・契約の解釈は、いずれも所管の官公庁および契約の当事者の判断で決まります。 実行の前に、必ずご自身で窓口へ確認してください。 当サイトはこのページを利用した結果について責任を負いません(免責事項)。